「人のリスクの数値的評価は、動物の良いデータに基づいたとしても、科学的可能性の範囲を軽く超えてしまうようだ。・・・数値の外挿において現在使用されている薬品作用モデルは、生物学から非常にかけ離れている。・・・現在の技術の状態で、動物実験による人のリスクの量的評価をすることは、科学的メリットがほとんどない。有効な外挿法は、生物学的事実に根ざした、または理論を無視した実地経験主義のデータに対する注意深くテストされた、数学モデルに基づくものでのみ可能である。」
Freedman, D and Zeisel, H in Statistical Science 1988;3:1-2,
3-56 |
「ある種から別の種への外挿の有効性に、信頼できる一般的ルールを与えることは不可能である。・・・ターゲット種(ヒト)にはじめて試用した後でのみ、確認することができる。・・・動物モデルからの外挿は、常に、後になってから判断しなくてはいけない問題が残る・・。」
Greenwald, Robert A. and Diamond, Herbert S. (Eds).CRC Handbook
of Animal Models for the Rheumatic Diseases Vol. I CRC Press
1988 p 169 |
「不運な事に、リューマチ性疾患の研究のために最適なヒト以外の動物モデルは存在しない。」
-Greenwald, Robert A. and Diamond, Herbert S. (Eds). CRC Handbook
of Animal Models for the Rheumatic Diseases Vol. I CRC Press
1988 preface |
J.M.Neuberger医師はこう述べています。「PBC(胆汁肝硬変)の動物モデルは、納得できるような証拠を提示できていない」
Horizons in Medicine No. 6 Blackwell Science Ltd p84 |
犬にnitrosourethaneを与えると、人で見られる肺損傷のいくつかのタイプに似た肺損傷を引き起こします。しかし、動物実験者は「nitrosourethaneで起こる肺損傷のメカニズムは解明されていないため、そのモデルはヒトの損傷にたいし、病因の関連性は知られていない。」と述べています。
Cantor, James O. (Ed.) CRC Handbook
of Animal Models of Pulmonary Disease Vol. 1 CRC Press
1989 p69 |
「肺線維症の研究のために、げっ歯動物で確立されているモデルが多くある。多くの研究者が現在、選択モデルとしてこの目的のために、酸素の補足ありもしくはなしで、気管内に注入されたブレオマイシンを使用する。[正確のモデルと言わない事に注意して下さい]ブレオマイシン
モデルは、使用するのに単純で、便利な動物モデルだ。しかし、他の動物モデルは、専門化された環境でもしくは特殊な目的のために開発され、試験されるために継続している。そして、げっ歯類動物モデルは、臨床的に直面するようなヒトの疾患の正確な相似器官であるとは考えられない。」
Cantor, James O. (Ed.) CRC Handbook
of Animal Models of Pulmonary Disease Vol. 1 CRC Press
1989 p151 |
「ヒト肺気腫の生態生理学及び生化学を完全に模倣したモデルは存在しない。」
Cantor,
James O. (Ed.) CRC Handbook of Animal Models of Pulmonary
Disease Vol. II CRC Press
1989 p23 |
酸素の高濃度が肺を破損する場合があるという事実は、ヒトの観察から何十年間も知られている。肺疾患の動物モデルのハンドブックで、著者は以下のように述べています。「肺の酸素毒性
の動物モデルの有効な利用は、異種、同一種、高酸素症の肺の反応における年齢に依存する変化の認識を要求する。」
Cantor, James O. (Ed.) CRC Handbook
of Animal Models of Pulmonary Disease Vol. 1 CRC Press
1989 p4 |
「エンドトキシン血症のいくつかの動物モデルは開発され、その多くはエンドトキシン(菌体内毒素)の相対的に高い服用量を利用し、エンドトキシンが引き起こした組織的ショックのモデルをあらわす。エンドトキシンに引き起こされた拡散した肺損傷を発達させるこれらの動物のいくつかの能力は、疑わしい。」
Cantor, James O. (Ed.) CRC Handbook
of Animal Models of Pulmonary Disease Vol. 1 CRC Press
1989 p31 |
「・・・ほとんどの研究者は、他種の哺乳類ではじめに作られた人に関連した最終的な証拠が、ヒトのシステムの直接試験を要求する事に賛同する。」
Galli and Lantz in Paul, William E.
Fundamental Immunology Lippincott-Raven 1999 4th edition
p 113 |
「大きく異なる動物とヒトは、II抗原を分類する上で、血管の肉皮細胞において本質的に示され、げっ歯類の肉皮細胞の一致は、MHCクラスII分子を示さない。」
「臨床薬で、経験上の問題を確定するであろう実験システムはない。」
Paul, William E. Fundamental Immunology
Lippincott-Raven 1999 4th edition p1213 & 1220 |
「これらの突然変種マウスの多くは、現在認識されているヒト免疫不全疾患に相当するものを持っていない。」再び、科学はマウス内に発病させることができるが、人間が苦しむ病気とは無関係です。彼らは更にこう続けます。「従って、未知の(ヒトの)疾患を解明するために、これらの動物を使うことには限界がある。」
Paul, William E. Fundamental Immunology
Lippincott-Raven 1999 4th edition p 1429 |
「サイクロスポリンの免疫効性効果は・・・種の間で相当異なり、人臓器移植での使用に関して作られるかもしれない直接的推論を制限する・・・」
Annals of Internal Medicine 1984, vol101, 667-682 |
「 [人間でのじっけんの]この欠乏は、多くの誤解を促進し、行なわれる研究方法を神話化することを助け、動物で行われている全ての実験の誤った考えへ人々を導く。しかし、結局、ヒトは被験体にならねばならず、動物での実験からヒトでの実験への飛躍は常に大きい。」
Who Goes First? The Story of Self-Experimentation in Medicine p10 |
「多発性硬化症で苦しむ世界中の260万人の人々に、薬は安心感よりフラストレーションを与えた。何度も研究者は、人に治療をもたらす事で障害に直面するためだけに、実験で引き起こされた脳脊髄炎の実験ラット(多発性硬化症のげっ歯類モデル)を治療する新しい方法を発見した。
Scientific American 1993;268:81-82 |
「糖尿病(IDDM)の動物モデルはこの病気の完全なモデルではない;したがって、種々様々のモデルが使用され続ける。」
McNeill, John H. (Ed.) Experimental Models of Diabetes CRC Press LLC 1999 p 225 |