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行政による野犬駆除・猟銃による射殺計画の中止を!

 熊本県岱明町(たいめいちょう)が11月中旬に野犬放し飼いの駆除(射殺)を地元の猟友会とともに計画。熊本県在住のSさんから「何とか中止にさせることは出来ないだろうか」とのFAXが「H10.11.1広報岱明」の該当部分の記事と共に送られてきました。

 ARCは、事実確認と取材申しこみのために11/10熊本県有明保健所に電話をしたところ管轄内の一町、岱明町で12/3から集中捕獲駆除を行い、保健所としては捕獲参加はするが駆除には関わっていないのでこれ以上詳しいことはわからない。岱明町に直接電話してほしい。と言われ, 岱明町に確認をしたところ健康福祉課が管理しており12/3に一斉駆除を行うとのこと。ARCから中止を求め、中止をしないならビデオ持ち込みで取材をさせてほしいと申し込んだところ「うちは地元の苦情でやっているんだ。田舎のことは東京の人にはわからないだろう。東京都とは事情が違う。」そして「みせしめでやっていることではないし、どこでもやっていることだろう。」(意味不明)どうやらこれは犬を放し飼いにしている飼い主へのみせしめということらしい。取材に関しては上のもの(?)に聞かなければわからない。と言うことで、岱明町からの連絡を待つことに・・・。翌日、待っていても岱明町からの電話はなく、ARCから健康福祉課に電話をしたところ、担当者出張で何もわからない(昨日はそんな予定があることを言っていない)課長もいない、犬のことを知っている者は誰もいないし勿論自分も知らない。詳しいことは保健所に聞いてください。と、逃げられてしまいました。有明保健所に電話しても自分たちは猟友会と共に行動しているわけではないから責任はないし、別行動だから知っていることにはならないと言い張る始末・・・そして「そういえば駆除は中止になりましたよ。」「・・・???」と突然の中止宣告。私たちが最初、岱明町と話していたときには中止だなんて言っていないし、もし前日の時点で中止が決まっていたら連絡が入ったはずです。まさに苦し紛れの中止としか思えない一言。更に許せないことは、11/10の時点で実行日も岱明町が出した「広報岱明」についても知っていると発言していたにもかかわらず、11/11には自分たちは岱明町の駆除のことについては何一つ知らなかった。知っていていれば注意した。と堂々言い切ったところです。これには仮にも一公務員なのに・・・と怒りよりも情けなくなります。

 今回の岱明町、有明保健所とのやりとりで何回「ワカラナイ」「シラナイ」を聞いたことでしょう。この二言を言えば許されるとでも思っているのか、責任のなすりあいごまかしなど数多く見かけました。まさに役人体質。そして「熊本県は東京都とは違う。あなた達にはワカラナイだろう。」発言・・・わかりません。これは保健所、岱明町とどちらも言っていましたが、年数回ポスターを貼るだけで避妊去勢のキャンペーンはよくやっていると言い張る保健所。なぜ駆除を行うのかの問いに、過去野犬による事件があったのでということにも関わらず、被害状況など曖昧にしか答えられなかった岱明町は、なぜ野犬が増えるのか考えたことがあるのでしょうか。人間によって勝手に増やされ、捨てられ、殺される犬達。野犬と呼ばれている犬を減らそうと努力もせず猟友会にお金を払い、簡単に殺してしまうことを選び、地方と東京は違うと言われても納得できるわけがない!これが毎年行われていたかと思うと悲しいですね。

 とりあえず今回は中止となりましたが、油断は出来ません。これからも監視の目を光らせなければいけません。もっともその後、岱明町に何度電話しても居留守を使われているようなので他に何か手を考えるか、しつこく電話をし続けるしかないのですが・・・・・。
                                            (担当:鈴木)

駆除を行う上での重大な2つの問題

捨てられた犬や放浪した犬(元飼い犬)、或いはそれらの子孫の犬たちは、疑いなく動管法第13条に規定する保護動物であり、通報があれば保健所は捕獲しなければならない動物たちでが、射殺していい動物ではありません。有害駆除の対象として「駆除」するのであれば、被害額を調査し、都道府県知事の許可を受けなければならない。「広報たいめい」をみれば一目瞭然のように、今回の猟銃による駆除は捕獲の一部として、捕獲を補完するものとして実施しようとしています。これらは典型的なご都合主義であり、到底、行政の公務として許容される範囲を逸脱しているのではないか。また、飼い犬の放し飼いによる犬(=捕獲)と人間とふれたことのない野犬(のいぬ=射殺)をどのように区別するのか、誤って捕獲しなければならない犬を射殺した場合、どうなるのか。放し飼いをする飼い主への「みせしめ」と強弁できるのか?
 これら2点と実施する日時を、関係する行政に電話などで問い合わせました。関係自治体の応えは、要旨次の通りですが、いつの間にか『中止』となっていました。なんともいい加減な行政といわざるを得ません。

実施予定だった自治体の岱明町役場健康福祉課の電話は0968−57−1111
(ARC担当 鈴木美奈子)

熊本県在住Sさんのコメント
 ノラ犬は、町のどこにでもいるが、山奥ではないので野犬の集団で人間の生活を脅かすというほどではないと思う。(役場の人はそうだと言うが・・・)ノラはせいぜい2〜3匹で夕方から夜は田畑を歩いていてねぐらにもしている。うちではノラの4匹が倉庫にエサを食べにくる。うち4匹はハスキー犬だ。

 こちらで生活してから半年のうちに庭に猫4匹捨てられました。知らない人がこの犬引き取ってくれ、と連れてくることもあります。ハスキー犬に関してはノラで赤い首輪をしているのかと
思ったら首に何か食い込んでいて肉が腫れあがり膿みもたれていて近づくと臭いにおいが
しました。餌付けしてならし睡眠薬を飲まして病院へ。小さい頃に捨てられていたらしく、小さな首輪がめり込んでいました。近所の人達には「ノラはどこにでもいるから通報してこの犬を処分してもまた別のがどこからかやってくる。この犬はここで生きる知恵を身につけていて、他の人に吠えたり噛みついたりもしない。問題が起きない限りここで生かせておきましょう。」と説得している。

根本の改善にはなりませんが仕方ありませんよね。

情報募集中!!

 今回の猟銃駆除を止めることが出来たのは、会員の方からの情報提供があったからです。
アニマルライツセンターがキャッチできる情報は限られています。まして、地方のことになると
なおさら情報は入っていきません。そこで会員の方々にお願いがあります。地元でこんなひどいことが行われている、または行われそうだという情報がありましたらアニマルライツセンターまで連絡をください。皆さんと一緒に対応していきましょう。


 Kawaguchi S./Animal Rights Center Japan


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